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文献詳細

雑誌文献

検査と技術31巻9号

2003年09月発行

文献概要

けんさアラカルト

薬剤副作用と尿検査

著者: 太田宜秀1 富野康日己1

所属機関: 1順天堂大学医学部腎臓内科

ページ範囲:P.826 - P.827

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 薬剤の副作用

 最近,医薬品の副作用に関する報道が非常に多い.医薬品を使用したとき,本来の治療目的である治療効果のほかに,目的以外の作用が発現し人体に悪影響を及ぼすことがある.これを総称して医薬品の副作用と呼んでいる.副作用情報は,医薬品の適正使用において重要なものであり,厚生労働省副作用・感染症報告制度としてシステム化されている1)

 尿所見に異常がある薬剤

 われわれは,日本医薬品集のデータベースを使用し検討した結果,医薬品を服用した際に定期的に尿検査が必要な薬剤および副作用として蛋白尿や血尿がみられる薬剤があることを報告した2).医薬品を服用した際,定期的に尿検査が必要な薬剤は53剤あり,そのうち40剤が非ステロイド性抗炎症薬(nonsteroidal anti-inflammatory drug;NSAID)と呼ばれている解熱鎮痛消炎剤であった.蛋白尿や血尿を引き起こす薬剤とミオグロビン尿を引き起こす薬剤を表に示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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