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技術講座 病理
迅速細胞診断のためのultrafast Papanicolaou染色法
著者: 小林省二1
所属機関: 1香川大学医学部附属病院病理部
ページ範囲:P.25 - P.28
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細胞診断は初期には剥離細胞を対象として,癌のスクリーニングに威力を発揮してきたが,近年になり病理診断の目的で組織診断と同様に重視されるようになってきた.そのため穿刺や擦過で採取した細胞の診断が要求され,従来から行われてきたディフ・クイック染色やパパニコロウ染色の欠点を補い,長所を取り入れた新しい染色法として,ultrafast Papanicolaou(超迅速パパニコロウ)染色が考案された.この染色法は従来の方法に比べ,短時間で,細胞の損失が少なく,赤血球の障害を除き,美しく染色できる特色がある.穿刺,擦過細胞診や術中迅速細胞診などに威力を発揮し,細胞診断の利用価値を高め,さらにその可能性を広げつつある.
細胞診断は初期には剥離細胞を対象として,癌のスクリーニングに威力を発揮してきたが,近年になり病理診断の目的で組織診断と同様に重視されるようになってきた.そのため穿刺や擦過で採取した細胞の診断が要求され,従来から行われてきたディフ・クイック染色やパパニコロウ染色の欠点を補い,長所を取り入れた新しい染色法として,ultrafast Papanicolaou(超迅速パパニコロウ)染色が考案された.この染色法は従来の方法に比べ,短時間で,細胞の損失が少なく,赤血球の障害を除き,美しく染色できる特色がある.穿刺,擦過細胞診や術中迅速細胞診などに威力を発揮し,細胞診断の利用価値を高め,さらにその可能性を広げつつある.
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