icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻1号

2004年01月発行

文献概要

技術講座 微生物

セラチア(Serratia)の検査法 1.細菌学的特徴および臨床材料からの分離・同定法

著者: 三澤成毅1

所属機関: 1順天堂大学附属病院臨床検査部

ページ範囲:P.29 - P.33

文献購入ページに移動
新しい知見

 臨床材料から分離されるSerratiaはS. marcescensがほとんどであり,かつては赤色色素を産生することで特徴づけられていた.しかし,近年では臨床材料由来株のほとんどが色素非産生株で占められるようになった.また,最新の分類学では本菌種の亜種が追加されたことで,正式な菌名がS. marcescens subsp. marcescensに変更されている.本菌は臨床材料からは呼吸器系および泌尿器系材料から多く見いだされる.一方では,敗血症のアウトブレイクが報告され,病院感染における重要性が再認識されている.微生物検査室では,本菌の蔓延をいち早く察知すべく努力しなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?