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Laboratory Practice 生理 超音波像の読みかた
肝臓 1)び漫性良性疾患
著者: 奥田近夫1 竹内和男1
所属機関: 1虎の門病院消化器科
ページ範囲:P.48 - P.54
文献購入ページに移動 超音波検査(ultrasonography,以下US)は肝の局在性病変の診断に大変有用であるが,それだけでなく,び漫性肝疾患の診断においても有益な診断情報を与えてくれる.び漫性肝疾患の診断上のチェックポイントとしては,肝の大きさと表面・辺縁の性状,肝内部の門脈枝・肝静脈枝などの走行と形態,肝実質のエコーレベルやエコーパターンなどがある.さらに随伴所見としての他臓器(胆嚢,脾臓,リンパ節など)の異常や門脈系側副血行路などにも目を向ける必要がある.以下,代表的なび漫性肝疾患について,臨床的事項の要点とUS診断のポイントについて述べる.
急性肝炎
急性肝炎は,各種肝炎ウイルス(A,B,C型など)あるいはEpstein-Barr virus(EBV)などのウイルス感染や薬剤が原因で起こる.臨床症状としては感冒様症状が先行し,その後全身倦怠感,肝酵素の上昇,黄疸などがみられる.A型肝炎ウイルスや薬剤性のもの,成人のB型急性肝炎は慢性化することはない.一方,かつて輸血が原因で蔓延したC型肝炎ウイルスによる急性肝炎では,慢性化率が高い.
急性肝炎
急性肝炎は,各種肝炎ウイルス(A,B,C型など)あるいはEpstein-Barr virus(EBV)などのウイルス感染や薬剤が原因で起こる.臨床症状としては感冒様症状が先行し,その後全身倦怠感,肝酵素の上昇,黄疸などがみられる.A型肝炎ウイルスや薬剤性のもの,成人のB型急性肝炎は慢性化することはない.一方,かつて輸血が原因で蔓延したC型肝炎ウイルスによる急性肝炎では,慢性化率が高い.
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