icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻1号

2004年01月発行

トピックス

Acinetobacter baumanniiによる院内感染

著者: 渡邊正治1

所属機関: 1千葉大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.85 - P.86

文献概要

 はじめに

 医療技術や治療法の進歩,普及により病院内にはイムノコンプロマイズドホスト(immunocompromised host,易感染宿主)や医療器具などの異物が挿入されている患者が増加している.このため,通常健康なヒトに感染症を起こすことが稀な菌が,院内感染の起炎菌となることが多い.グラム陽性球菌では,Staphylococcus属,Enterococcus属など,グラム陰性桿菌ではSerratia属,Citrobacter属,Enterobacter属,Pseudomonas aeruginosaなどのブドウ糖非発酵グラム陰性桿菌などが挙げられる.これらの菌は,皮膚・腸管の常在菌や環境・土壌に生息している場合が多く,また薬剤耐性菌も多い.

 本稿では,最近各種β-ラクタマーゼを産生し重要となっているAcinetobacter baumannii(A. baumannii)について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら