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増刊号 細胞像の見かた―病理・血液・尿沈渣 第1章 病理 細胞像からここまでわかる 1.子宮頸部
1)正常組織・細胞
著者: 都竹正文1 手島英雄2
所属機関: 1癌研究会附属病院細胞診断部 2癌研究会附属病院婦人科
ページ範囲:P.882 - P.883
文献購入ページに移動コルポスコープ(子宮腟部拡大鏡,図1)を用いた正常子宮腟部像である.肉眼的に中心部は赤く見え(矢印(1)),外側は白く見える(矢印(2)).赤く見える部分を子宮腟部ビランと表現するが,粘膜が欠損する“真のビラン”ではなく,1層の高円柱上皮で被覆されているためにビラン様に赤く見える“偽ビラン”である.
外側は重層扁平上皮で構成されるために白く見える.両者の境界部分を移行帯(transformation zone)と呼び,扁平上皮化生(squamous metaplasia)が生ずる部分である(矢印(3)).
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