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文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻10号

2004年09月発行

文献概要

増刊号 細胞像の見かた―病理・血液・尿沈渣 第1章 病理 細胞像からここまでわかる 2.子宮体部

1)子宮内膜の正常組織・細胞

著者: 都竹正文1 平井康夫2

所属機関: 1癌研究会附属病院細胞診断部 2癌研究会附属病院婦人科

ページ範囲:P.898 - P.900

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子宮体部の構造

 子宮体部の壁は内腔側から,子宮内膜(endometrium),子宮筋層(myometrium),子宮外膜(perimetrium)の順で構成されている.

 子宮筋層は厚さ1cmを超える平滑筋の層である.子宮外膜は結合組織から成っており,子宮の上部では漿膜が最外層を被っている.子宮内膜(以下,内膜)は被覆上皮,内膜腺,間質から構成される.被覆上皮および内膜腺は単層の円柱上皮で,線毛細胞と分泌機能を有する細胞から成るが,内膜腺では後者がほとんどを占める.内膜はまた月経時に剥離しないで残る深層の基底層と,月経時に剥離,放出される表層の機能層とに分けられる.基底層の内膜腺は月経周期によってほとんど変化せず,増殖期初期の内膜腺に類似した像を呈する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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