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文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻10号

2004年09月発行

文献概要

増刊号 細胞像の見かた―病理・血液・尿沈渣 第1章 病理 細胞像からここまでわかる 6.尿

4)前立腺癌

著者: 堀内啓1 伊藤光洋1 松谷章司1

所属機関: 1NTT東日本関東病院病理診断部

ページ範囲:P.1015 - P.1017

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 前立腺癌は,高齢者に好発する代表的な男性ホルモン依存性腫瘍である.原因はほとんどわかっていない.発生頻度は人種や地域による差が大きく,欧米では高くアジアでは低いのが特徴であったが,近年,日本では人口の高齢化や生活習慣の欧米化により,発生頻度は増加している.症状はないことが多いが,排尿障害や残尿感,頻尿,血尿などで気づかれることもある.高頻度に骨転移をきたすことも特徴の1つで,これによる腰痛で発見される場合もある.

 前立腺癌の診断は,PSA(prostate specific antigen,前立腺特異抗原)などの腫瘍マーカー,画像診断,細胞診・組織診などが主要な方法である.最近では,血清PSA値測定によるスクリーニングが行われるようになり,PSA高値を契機として発見される前立腺癌の症例が増加している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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