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文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻10号

2004年09月発行

文献概要

増刊号 細胞像の見かた―病理・血液・尿沈渣 第2章 血液 骨髄塗抹標本の見かた 4.骨髄液中に見られる正常細胞

4)リンパ球と形質細胞

著者: 西村敏治1 松谷章司2

所属機関: 1NTT東日本関東病院臨床検査部 2NTT東日本関東病院病理診断部

ページ範囲:P.1040 - P.1041

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リンパ球(lymphocyte)

 骨髄のリンパ球は骨髄有核細胞(平均値20万/μl)の10~20%の比率で見られる.実数換算では2~4万/μl相当で,その多くは成熟リンパ球である.骨髄中のリンパ芽球はごく少数と思われるが,リンパ芽球が存在しても,形態的に骨髄芽球と鑑別することは困難である.また,成熟過程においてもリンパ球系は顆粒球系のように形態的特徴が明瞭ではなく,幼若球から成熟球に至るまでの段階を詳細に分画することはできない.

 骨髄生検標本でリンパ濾胞(リンパ球が集合した部分・B細胞,図1)を見ることはあるが,骨髄塗抹標本でリンパ濾胞を見ることはない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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