icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻10号

2004年09月発行

増刊号 細胞像の見かた―病理・血液・尿沈渣

第2章 血液 骨髄塗抹標本の見かた 6.異常細胞の見かた

1)赤芽球系の異常(2)数の異常と形態異常―②赤芽球の増加と形態異常

著者: 大畑雅彦1

所属機関: 1静岡赤十字病院検査部第2課

ページ範囲:P.1056 - P.1059

文献概要

 形態学的所見(図1)

 著しく大型で多核の赤芽球の増生が見られる.多核赤芽球は各成熟段階で観察される.また核・細胞質の成熟解離,いわゆる巨赤芽球様変化も観察される.赤芽球系細胞の形態異常は,細胞質の異常と核の異常に大別されるが,図1からはその両方の異常が認められる.しかし,本例の血球異常は赤芽球に限って見られ,顆粒球系や巨核球血小板系細胞の異常は認められない.


 このような異常を呈する疾患

 赤芽球が過形成で,特に巨赤芽球様変化など異形成を呈する疾患を表1に示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら