文献詳細
文献概要
増刊号 細胞像の見かた―病理・血液・尿沈渣 第2章 血液 骨髄塗抹標本の見かた 6.異常細胞の見かた
3)リンパ球系の異常(2)数の異常と形態異常―⑤悪性リンパ腫の白血化(1)
著者: 清水長子1
所属機関: 1慶應義塾大学病院中央臨床検査部
ページ範囲:P.1090 - P.1092
文献購入ページに移動 はじめに
悪性リンパ腫はリンパ細網組織に原発する非上皮性腫瘍である.
病理組織学的には,非ホジキンリンパ腫(non-Hodgkin's lymphoma,NHL)とホジキンリンパ腫(Hodgkin's lymphoma,HD)とに大別される.
組織に原発する疾患である悪性リンパ腫が疑われる症例において,末梢血,骨髄の形態学的検査を実施する理由として,主病変が精査困難なときに末梢血または,骨髄血中に異常リンパ球が認められればstageと判定され治療方法が異なるためである.
しかし,悪性リンパ腫のうちでも病型により末梢血,骨髄への浸潤する頻度は異なる.HDでは約3%の骨髄浸潤が認められるが,末梢血への浸潤は稀である.
悪性リンパ腫はリンパ細網組織に原発する非上皮性腫瘍である.
病理組織学的には,非ホジキンリンパ腫(non-Hodgkin's lymphoma,NHL)とホジキンリンパ腫(Hodgkin's lymphoma,HD)とに大別される.
組織に原発する疾患である悪性リンパ腫が疑われる症例において,末梢血,骨髄の形態学的検査を実施する理由として,主病変が精査困難なときに末梢血または,骨髄血中に異常リンパ球が認められればstageと判定され治療方法が異なるためである.
しかし,悪性リンパ腫のうちでも病型により末梢血,骨髄への浸潤する頻度は異なる.HDでは約3%の骨髄浸潤が認められるが,末梢血への浸潤は稀である.
掲載誌情報