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文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻10号

2004年09月発行

文献概要

増刊号 細胞像の見かた―病理・血液・尿沈渣 第2章 血液 骨髄塗抹標本の見かた 6.異常細胞の見かた

3)リンパ球系の異常(2)数の異常と形態異常―⑤悪性リンパ腫の白血化(1)

著者: 清水長子1

所属機関: 1慶應義塾大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.1090 - P.1092

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 はじめに

 悪性リンパ腫はリンパ細網組織に原発する非上皮性腫瘍である.

 病理組織学的には,非ホジキンリンパ腫(non-Hodgkin's lymphoma,NHL)とホジキンリンパ腫(Hodgkin's lymphoma,HD)とに大別される.

 組織に原発する疾患である悪性リンパ腫が疑われる症例において,末梢血,骨髄の形態学的検査を実施する理由として,主病変が精査困難なときに末梢血または,骨髄血中に異常リンパ球が認められればstageと判定され治療方法が異なるためである.

 しかし,悪性リンパ腫のうちでも病型により末梢血,骨髄への浸潤する頻度は異なる.HDでは約3%の骨髄浸潤が認められるが,末梢血への浸潤は稀である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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