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文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻11号

2004年10月発行

文献概要

病気のはなし

甲状腺機能亢進症

著者: 池田斉1

所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター中央検査部

ページ範囲:P.1246 - P.1250

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新しい知見

 甲状腺の細胞膜にはTSH(thyroid stimulating hormone,甲状腺刺激ホルモン)レセプターがある. このTSHレセプターに対する自己抗体(抗TSHレセプター抗体)が甲状腺機能亢進症(バセドウ病,Graves disease)の原因である.従来,TSHレセプター抗体の測定法は,レセプターとしてブタ甲状腺の可溶化レセプターと,標識物質として125ITSHを用いたradioreceptor assayが行われていた.最近,レセプターを固相化した系(リコンビナントヒトTSHレセプターまたはブタTSHレセプターを抗TSHレセプター抗体と結合させて固相化する)において,酵素や化学発光物質を標識物質として用いるnon-RIA測定法が開発されており,徐々に普及してゆくと考えられる(図1,2).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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