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文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻11号

2004年10月発行

文献概要

けんさアラカルト

真空採血管の安全性

著者: 勝田逸郎1 原進2

所属機関: 1藤田保健衛生大学短期大学血液学教室 2藤田保健衛生大学短期大学微生物学教室

ページ範囲:P.1282 - P.1284

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 真空採血管が北米で5億本以上使われるようになった1970年代に入り,無滅菌製品であった真空採血管を起因としたSerratia marcescensがオタワ州の2病院で4日間に5例,血液培養から検出された(1974年).翌年,ジョージア州アトランタ病院では3か月間に36人から同菌が検出され,しかも真空採血管からも同菌が検出されたことから大問題となった.これらの過程を経て欧米における真空採血管の滅菌は1976年より開始された.国際標準化機構(International Organization for Standardization,ISO)はISO6710により真空採血管を含んだ内容で滅菌を義務付けた(1995年)が,国内のメーカー品は今日までその多くが無滅菌のままであった.

 真空採血管の細菌汚染状況

 真空採血管内の細菌汚染率について1988~2003年の3回の検討成績を表1に示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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