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文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻11号

2004年10月発行

文献概要

けんさアラカルト

AGE その1 AGEとは何か

著者: 関根恭一1 川野克己2

所属機関: 1(株)三菱化学ビーシーエル緩急開発部 2(株)エスアールエル技術開発部

ページ範囲:P.1312 - P.1314

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 はじめに

 最近,AGE(advanced glycation end products,糖化反応最終産物)の一つの分子種であるペントシジン(pentosidine)の測定キットが,非糖尿病性初期腎症に対する体外診断用医薬品(保険未収載)として承認された.そこで,まだ研究的な分野ではあるが,今後,臨床検査への導入も考えられるAGEについて,(1)AGEとは何か,(2)その免疫学的測定法,(3)機器を用いた分析法について3回に分けて述べる.

 コーヒー,味噌,醤油など多くの身近な食品類に見られる褐色の物質は,食品中の蛋白質とグルコースとが結合し生成した成分であり,食品学においては古くから加熱処理,あるいは熟成といった長い時間をかけた反応で生成することが知られていた.その後,この褐変反応は,生体内でも起こっていることがわかった.グリコアルブミンなどの糖化蛋白質がさらに変性して生成するとの視点から,当初より糖尿病になんらかのかかわりがあるのではないかと考えられ,各種の研究が行われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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