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文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻11号

2004年10月発行

文献概要

Laboratory Practice 生理 超音波像の読みかた

膀胱・前立腺

著者: 平原直樹1 沖原宏治1 浮村理1 三木恒治1

所属機関: 1京都府立医科大学大学院医学研究科泌尿器機能再生外科学

ページ範囲:P.1300 - P.1303

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 はじめに

 超音波検査は非侵襲的であり簡便に実施できる有用な検査法である.膀胱,前立腺に対するスクリーニングとしても必要不可欠な検査となっている.膀胱に対しては,経腹壁走査と経尿道走査とがあり,前者は残尿測定,前立腺肥大症の膀胱内突出,膀胱腫瘍のスクリーニング(膀胱充満時),後者は膀胱腫瘍の壁深達度の判定を目的に主に用いられる.前立腺に対しては,経腹壁走査と経直腸的走査とを行うが,前立腺肥大症や前立腺癌の診断には泌尿器科専門医による経直腸的走査が必須の検査である.しかしながら,経腹壁走査による前立腺部超音波断層像は簡便に行えるため,残尿測定検査を含めた前立腺肥大症のスクリーニング検査として非常に有用である.一方,経直腸前立腺超音波断層像におけるドプラ法(Doppler method)は新生腫瘍血管の同定が可能であり,癌の診断の一助となる.今回膀胱,前立腺の病変を中心にその超音波像を示し解説を加える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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