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文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻11号

2004年10月発行

文献概要

検査じょうほう室 微生物 ステップアップに生かす微生物の知識

微生物染色法の基礎知識 その1 染色の原理とグラム染色の種類

著者: 小栗豊子1

所属機関: 1順天堂大学医学部附属順天堂医院臨床検査部

ページ範囲:P.1310 - P.1311

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 はじめに

 細菌は無染色標本(生鮮標本など)では見のがされやすく,また,綿密な形態学的な観察も困難である.これは細菌の屈折率が水の屈折率とほぼ等しいことによる.それゆえ,微生物の塗抹検査では色素を用いた染色標本の鏡検が行われる.菌が色素で染色されるのは,化学反応の結果であるが,詳細なメカニズムは不明な部分が多い.しかし,色素に関する基礎知識を身につけておくと種々の染色でよりよい標本作製のために応用できる.

 本稿では細菌の染色に用いられる色素についての化学的な一般性質を述べた後,細菌の染色として最も汎用されるグラム染色(Gram stain)について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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