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文献概要
形態検査結果デジタル処理の臨床応用・3
生理検査部門におけるシステム化
著者: 和田大介1 國井重男2 橋本庄太3
所属機関: 1NTT西日本ソリューション営業本部ソリューションビジネス部産業ビジネスグループIT戦略チーム 2東北大学医学部附属病院メディカルITセンター 3NTT東日本電信電話(株)法人営業部本部e-Japan推進部医療ソリューション
ページ範囲:P.1289 - P.1295
文献購入ページに移動生理検査業務を大きく分けると検査予約・依頼,患者受付,検査室への患者の呼び込み,検査実施,実施確認,検査結果報告,検査結果参照,カルテへの検査結果の記入に分けられるが,これらの業務についてシステム化を行う場合,現状の市場の製品を利用するならば電子カルテシステム,生理検査システムが必要である.検査予約・依頼,検査結果参照,カルテへの検査結果の記入については電子カルテシステム,患者受付,検査室への患者呼び込み,検査実施,実施確認(料金情報送信),検査結果報告については生理検査システムで行うという機能分担でシステム化を実現する方法が現時点では一般的である.また,検査機器での測定データの取り込みを行うためにファイリングシステムが導入される場合もある.
生理検査システム構築のポイント
1 . システム化範囲
生理検査部門の検査種別は多岐に渡るが,どこまでを電子化するかは悩みどころである.病院全体のシステム化を考えた場合には当然導入効果の高い部門からのシステム導入を考えるべきであり,一般的には医事部門,薬剤部門,検体検査部門,放射線部門のシステム化が優先される.生理検査部門のシステム化を考えた場合にも同じように導入効果の高さを考えてシステム化の範囲を検討すべきである.生理検査部門のシステム化としてはまず依頼情報の電子化,料金情報の電子化を行い,その後に検査件数の多い検査,例えば心電図,超音波検査の測定データの保存,電子カルテシステムでのレポート参照を実現していくことが多い.レポートの電子化の方法としては次のような方法がある.
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