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新しい知見
1992年,Fusterらは不安定狭心症,急性心筋梗塞,心臓突然死の多くが病理組織学的に不安定プラークの破裂1,2)あるいはびらんとそれに引き続いて起こる冠状動脈血栓症により発症すると考え,一括して急性冠症候群(acute coronary syndrome,ACS)としてまとめた.プラークの不安定性は粥腫の大きさと成分,線維性被膜の厚さ,粥腫の炎症細胞の浸潤,および被膜の平滑筋細胞数の減少の四つの主要因子によって規定される3).
1992年,Fusterらは不安定狭心症,急性心筋梗塞,心臓突然死の多くが病理組織学的に不安定プラークの破裂1,2)あるいはびらんとそれに引き続いて起こる冠状動脈血栓症により発症すると考え,一括して急性冠症候群(acute coronary syndrome,ACS)としてまとめた.プラークの不安定性は粥腫の大きさと成分,線維性被膜の厚さ,粥腫の炎症細胞の浸潤,および被膜の平滑筋細胞数の減少の四つの主要因子によって規定される3).
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