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文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻12号

2004年11月発行

文献概要

技術講座 一般

―初心者のための尿沈渣検査のコツ 第9回―精度管理法

著者: 石山雅大1

所属機関: 1弘前市立病院臨床検査部

ページ範囲:P.1349 - P.1353

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新しい知見

 尿検査に関しての精度管理は他分野に比べ少し後れをとっている感がある.定量検査である尿蛋白や尿糖であれば生化学検査と同様に実施されていると思われるが,定性検査である試験紙法や今回紹介する尿沈渣検査の精度管理を実施している施設は少ないかもしれない.これは,これまでの今井の報告1)にもあるように尿沈渣検査の統一された精度管理方法が確立されていないことや,市販されたコントロール尿(試料)が数少なく高価であったこと,そして担当する技師の意識がまだまだ低いことが挙げられる.

 本稿では尿沈渣検査の精度管理の問題点を挙げ,それに対しどのような目的で精度管理を実施すればよいかを提案する.さらに精度管理用尿沈渣コントロール試料の作製方法,鏡検による管理方法について紹介する.題に表しているようになるべく簡便な方法で尿沈渣検査の精度管理が実施できる参考となれば幸いである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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