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文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻12号

2004年11月発行

Laboratory Practice 生理 超音波像の読みかた

陰嚢内臓器

著者: 澤村良勝1

所属機関: 1さわむら泌尿器科クリニック

ページ範囲:P.1370 - P.1377

文献概要

陰嚢内病変の画像診断法

 陰嚢内病変の画像診断法としては,超音波検査,RIシンチスキャン法,血管造影法,X線CTスキャン法,MRIなどが採用されてきた.

 RIシンチスキャン法は,一時期,精索静脈瘤や精巣回転症の診断に用いられてきたが,精索静脈瘤はその対象が男性不妊症患者であることや精巣回転症では好発年齢が思春期以前の若年層であることから,造精臓器への影響の懸念より,超音波検査法が確立された現在ではほとんど用いられることはない.血管造影法やCTスキャン法もX線被曝の問題から陰嚢内病変それ自体への診断に用いられることはごく稀である.MRIは被曝の心配もなく明瞭な陰嚢内の画像を得られることから優れた診断法ではあるが,スクリーニング検査法としての地位は低く,精巣腫瘍などの特殊な疾患にのみ応用されているのが現状である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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