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文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻12号

2004年11月発行

文献概要

ラボクイズ

フローサイトメトリー[1]

著者: 東克巳1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.1364 - P.1364

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 症 例:34歳,男性.

 1週間前から微熱があり,近医で抗生剤の投薬を受けた.しかし,咽頭痛が出現したため,当院耳鼻科受診.その後精査加療目的にて当日入院となった.入院時は,血圧138/82,脈拍76/分,体温38.4°C,呼吸数37/分,意識清明.口蓋扁桃は発赤腫脹し,咽頭の狭窄が見られる.リンパ節は両頸部,両鼠径部に3~4個ずつ拇指頭大に腫脹し,弾性軟,移動性は保たれている.しかし,腋窩,肝脾も触れない.

 ただちに緊急検査が行われ,末梢血血算では,白血球数13,800/μl,赤血球数520万/μl,ヘモグロビン15.9g/dl,血小板数20.6万/μlであった.血液像検査では正常リンパ球が4%,種々の異型リンパ球が48%見られた.血液化学検査では,AST256IU/l,ALT346IU/l,LDH2,186IU/l,γ-GPT833IU/l,CRP 1.5mg/dlで,異型リンパ球の出現をみたため,リンパ球領域の細胞表面マーカーを検査した結果,図に示すような結果であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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