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病気のはなし
マイコプラズマ肺炎
著者: 黒崎知道1
所属機関: 1千葉市立海浜病院小児科
ページ範囲:P.1428 - P.1432
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マイコプラズマ肺炎の病変成立には宿主免疫反応,とくにさまざまなサイトカインの関与が考えられている.最近マクロライド耐性Mycoplasma pneumoniaeの報告が注目されているが,臨床経過の遷延はなく治癒を左右する因子にはならないようである.マクロライド系薬剤の持つ抗炎症作用により病態形成の免疫応答が速やかに抑制されたため,治療効果が現れたのではないかと考えられている.
マイコプラズマ肺炎の病変成立には宿主免疫反応,とくにさまざまなサイトカインの関与が考えられている.最近マクロライド耐性Mycoplasma pneumoniaeの報告が注目されているが,臨床経過の遷延はなく治癒を左右する因子にはならないようである.マクロライド系薬剤の持つ抗炎症作用により病態形成の免疫応答が速やかに抑制されたため,治療効果が現れたのではないかと考えられている.
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