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技術講座 輸血
ゲルカラム凝集法を用いた輸血検査の自動化
著者: 小黒博之1
所属機関: 1オリンパス株式会社ダイアグノスティックシステムズ国内営業部西日本輸血グループ
ページ範囲:P.1439 - P.1446
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輸血に先立って実施される血液型検査,不規則抗体スクリーニング,交差適合試験などの検査(輸血前検査)は,従来,試験管を用いて赤血球凝集反応の有無を判定する試験管法が用いられてきた.しかし,試験管法には,判定に熟練を要し,判定の個人差が結果に及ぼす影響が大きい,などの問題点があった.近年,客観的な判定,操作法の標準化・簡略化を目的とした新しい輸血検査法として,ゲルカラム凝集法が急速に普及してきている.また,ゲルカラム凝集法によって,従来の試験管法では困難であった輸血検査の自動化およびトータルシステム化が可能となり,輸血業務の効率化・リスクマネジメントの観点から,全自動輸血検査装置についても導入が進みつつある.
輸血に先立って実施される血液型検査,不規則抗体スクリーニング,交差適合試験などの検査(輸血前検査)は,従来,試験管を用いて赤血球凝集反応の有無を判定する試験管法が用いられてきた.しかし,試験管法には,判定に熟練を要し,判定の個人差が結果に及ぼす影響が大きい,などの問題点があった.近年,客観的な判定,操作法の標準化・簡略化を目的とした新しい輸血検査法として,ゲルカラム凝集法が急速に普及してきている.また,ゲルカラム凝集法によって,従来の試験管法では困難であった輸血検査の自動化およびトータルシステム化が可能となり,輸血業務の効率化・リスクマネジメントの観点から,全自動輸血検査装置についても導入が進みつつある.
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