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文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻13号

2004年12月発行

文献概要

技術講座 血液

血液細胞のPAS染色法と読みかた

著者: 阿南建一1

所属機関: 1独立行政法人国立病院機構九州がんセンター統括診療部臨床検査部

ページ範囲:P.1453 - P.1457

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新しい知見

 血液分野での細胞化学染色は全般にわたって新しい知見たるものは見当たらない.しかし,PAS染色は従来に比べると診断的意義が広範囲に活用されてきたといえる.すなわち急性リンパ性白血病(acute lymphocytic leukemia,ALL)におけるリンパ芽球,骨髄異形成症候群における赤芽球や小型巨核球,また骨髄転移性腫瘍(腺癌,横紋筋肉腫など)には有効な診断的所見として用いられている.ALLのなかではFAB分類(French-American-British classification)でL1の形態をとり,CD10陽性のB-pre ALL(従来のcommon ALL)のなかで過ヨウ素酸シッフ染色(PAS染色)強陽性例は予後良好とされる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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