文献詳細
文献概要
オピニオン
臨地実習について思うこと
著者: 今井正1
所属機関: 1東京文化医学技術専門学校
ページ範囲:P.102 - P.102
文献購入ページに移動 昨年の春のことである.本校の専任教員が,ある実習施設の臨床検査部へ挨拶に訪れたとき,某検査科の主任技師からいただいた言葉をまず紹介したい.
「現場は忙しいのだから,学生を臨地実習だなんて外の病院に出さないで,学内実習だけで十分だよ.来年はホントに勘弁してよ.」
この発言は,自動化,システム化の避けられない忙しい現場技師としての本音が出ているのだと思う.だから,いっている内容が全く理解ができない訳ではないが,たまたま,そのときに横にいて,そのやりとりを聞いてしまった実習生は,どんな気持ちになったのであろうか.想像すると胸が痛くなった.
「現場は忙しいのだから,学生を臨地実習だなんて外の病院に出さないで,学内実習だけで十分だよ.来年はホントに勘弁してよ.」
この発言は,自動化,システム化の避けられない忙しい現場技師としての本音が出ているのだと思う.だから,いっている内容が全く理解ができない訳ではないが,たまたま,そのときに横にいて,そのやりとりを聞いてしまった実習生は,どんな気持ちになったのであろうか.想像すると胸が痛くなった.
掲載誌情報