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文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻2号

2004年02月発行

文献概要

けんさ質問箱Q&A

基準値のない24時間尿での尿中アミラーゼ測定にどう対処すればよいか

著者: 海原和己1 三宅一德2

所属機関: 1癌研究会附属病院臨床検査Ⅰ部第2生化学 2順天堂大学医学部臨床病理学教室

ページ範囲:P.129 - P.131

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Q 基準値のない 24時間尿での尿中アミラーゼ測定にどう対処すればよいか

検査センターに勤務しています.B-G-7PNP法で尿中アミラーゼを測定していますが,随時尿では基準値があるのでそれを付けて報告しますが24時間尿の場合は基準値がないため基準値なしで報告しています.正しくはどのように対処すればよいでしょうか,教えてください.(気仙沼市 M. O.生)

A 海原和己かいはらかずみ*1・三宅一徳みやけかずのり*2

 24時間尿の基準値を設定されていなければ,基準値なしで報告されるのもやむをえないと考えます.一般に多くの尿中成分濃度(活性)は尿の濃縮度の影響を受け,また排泄量自体にも日内変動が存在します.したがって,随時尿の基準値で24時間蓄尿の尿中酵素活性を判定すると,病態診断の過誤を引き起こす可能性も考えられます.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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