icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻3号

2004年03月発行

文献概要

技術講座 生化学

GC/MSおよびHPLCによる薬物・農薬検出法

著者: 松田貴美子1 中藤聡子1 湊川洋介2 山本誠一1 通山薫1

所属機関: 1川崎医科大学附属病院中央検査部 2川崎医科大学生化学

ページ範囲:P.235 - P.241

文献購入ページに移動
 長野サリン事件,地下鉄サリン事件,和歌山毒物カレー事件,新潟アジ化ナトリウム事件および農薬・薬物混入事件など,近年化学物質による中毒災害やテロリズムが発生している.これら中毒事件の対応策として,中毒起因物質分析体制の整備1)の必要性が指摘された.これを受けて当時の厚生省(現在の厚生労働省)により,1998年度に全国の高度救命救急センターおよび救急病院を中心に化学物質分析装置が配備されることになった.

 当院の高度救命救急センターにも8種類の分析機器が装備され,中央検査部の一角に毒劇物解析室が設置され稼動している.本稿では,薬物と農薬の中毒原因物質2,3)についてガスクロマトグラフ質量分析装置(以下「GC/MS」)および高速液体クロマトグラフ分析装置(以下「HPLC」)を使用した検出方法4,5)を解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?