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SARSの迅速検査法―LAMP法を用いた検査
著者: 峰川晴美1 納富継宣1
所属機関: 1栄研化学株式会社生物化学研究所
ページ範囲:P.297 - P.299
文献購入ページに移動SARSコロナウイルス感染の検査法として,ウイルス分離は精度が高いが,手間,時間がかかり,またウイルス抗体検査は抗体産生までに時間がかかる難点があり迅速診断向きではない.従来のPCR(polymerase chain reaction,ポリメラーゼ連鎖反応)法1)ではアッセイ時間,手間の問題があり,またリアルタイムPCR法では高価な蛍光測定装置を必要とする.
そこで現場で簡易に検査可能でかつ感度,特異性ともに高い特徴を兼ね備えたLAMP法がSARSコロナウイルスの検出に威力を発揮するものと判断して,迅速診断キットの開発に着手した.
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