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技術講座 微生物
炭酸ガス培養法
著者: 林和1
所属機関: 1自治医科大学大宮医療センター臨床検査部細菌検査室
ページ範囲:P.311 - P.314
文献購入ページに移動 炭酸ガス培養法とは炭酸ガス(二酸化炭素,CO2)濃度を,大気中の濃度(0.03%)よりも高めた環境中で細菌を培養する必要がある場合に用い,ガスが通過しない密閉した容器内で培養する方法である.
Neisseria gonorrhoeae(淋菌,最適CO2濃度8~10%),Neisseria meningitidis(髄膜炎菌,8~10%),Brucella abortus(牛流産菌,5~10%)の分離培養には必須である.また,Haemophilus属菌を目的とした分離培養や,微好気性菌であるCampylobacterの分離培養にも利用される.注意しなくてはならないことは,微好気性菌も含め単にCO2濃度を調整するだけでなく,同時に酸素濃度が10%程度に減少していることが,重要なポイントである.
Neisseria gonorrhoeae(淋菌,最適CO2濃度8~10%),Neisseria meningitidis(髄膜炎菌,8~10%),Brucella abortus(牛流産菌,5~10%)の分離培養には必須である.また,Haemophilus属菌を目的とした分離培養や,微好気性菌であるCampylobacterの分離培養にも利用される.注意しなくてはならないことは,微好気性菌も含め単にCO2濃度を調整するだけでなく,同時に酸素濃度が10%程度に減少していることが,重要なポイントである.
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