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文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻4号

2004年04月発行

文献概要

ワンポイントアドバイス

関連検査項目間のデータ乖離の事例から学ぶ

著者: 森田啓子1

所属機関: 1奈良県立医科大学附属病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.368 - P.369

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 はじめに

 血清蛋白分画は,種々の病態をスクリーニングするための基本的な検査の1つであるが,判読に際しては蛋白の量的変化をみるだけでなく,分画パターンの観察が重要である.特に単クローン性蛋白(monoclonal protein,MP,M蛋白)の検出に注意する必要があるが,M蛋白の量や出現位置によっては検出が困難な場合も多い.

 一方,蛋白分画検査から得られるγ分画蛋白量と主な免疫グロブリン(IgA,IgG,IgM)の免疫学的測定(immunoassay,イムノアッセイ)による定量値の合計は,ほとんどの場合ほぼ一致するが,両者の乖離が稀なM蛋白血症を検出するきっかけとなることがある.今回はそのような例としてγ-H鎖病とIgD型骨髄腫との2症例を紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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