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文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻4号

2004年04月発行

文献概要

トピックス

アディポネクチンとCRPとの関連

著者: 大橋浩二1 木原進士1 船橋徹1

所属機関: 1大阪大学大学院医学系研究科分子制御内科

ページ範囲:P.386 - P.388

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 はじめに

 現代社会においては過剰な栄養摂取,運動不足による体脂肪の過剰蓄積,すなわち肥満を基盤とした,耐糖能異常,高脂血症,高血圧やこれら危険因子の集簇による動脈硬化疾患の発症が問題となっている.最近になり脂肪組織が単なる貯蔵臓器ではなく,さまざまな生理活性物質(アディポサイトカイン)を分泌し,これらの調節障害が危険因子の集積,動脈硬化を引き起こすことがわかってきている.これらの生理活性物質のうち,アディポネクチンは,抗動脈硬化,抗糖尿病作用を有する物質であることをわれわれは示してきた.一方CRP(C reactive protein,C反応性蛋白質)は心血管イベントの予測因子として有用であることが数多く報告されている.本稿ではアディポネクチン,CRPそれぞれの測定法と,両者の関連について概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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