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文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻4号

2004年04月発行

文献概要

失敗から学び磨く検査技術 病理標本作製法 細胞診のアーティファクト 染色によるアーティファクト

(2) ヘマトキシリン染色後の分別不足

著者: 阿部仁1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部病理学教室

ページ範囲:P.358 - P.359

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このような染まり具合いでは,観察しづらく,弁別に困ってしまうだろう.この原因は何だろうか.

考えられる原因

 パパニコロウ染色(Papanicolaou stain)では湿潤固定が厳守された場合,核がヘマトキシリンに濃染して核内構造が不明瞭となる場合にはヘマトキシリン染色後の分別不足が考えられる(図1,2).分別不足の原因として,核染色後の分別時間が短かった場合と塩酸濃度の低い分別液を使用した場合とが考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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