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文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻4号

2004年04月発行

文献概要

コーヒーブレイク

私のカラオケへの挑戦,苦節30年

著者: 古山幸雄1

所属機関: 1TMG茂原中央病院検査室

ページ範囲:P.372 - P.372

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 読者の皆さんもさまざまで,歌の大好きな人,自分は音痴だと思ってまだマイクにまったく触れたことのない人,宴会で歌を無理矢理歌わせられるのが苦痛で苦痛で職場を辞めたり,あるいは自殺を考えている人までも…….私も自殺までは考えなかったけれど,カラオケが流行してから,いつも宴会の場所にカラオケセットがあるだけでもう気が滅入って会話どころではなくなりました.この気持ちは歌の好きな人には到底理解できないと思います.

 高校を卒業してS電工に就職し,あるとき会社の宴会のために独身寮の部屋で友人と歌の練習をしていたら突然,隣室の先輩がドアを開けて「お前ら音痴が大きな声で歌うんじゃない」と一喝したのです.この一声で,以後30年間,私は人前で歌を歌うことは考えなくなりました.トラウマです.言葉の持つ厳しさです.皆さんも家庭や職場で音痴などとはいわないで,言葉の重さに注意してくださいね.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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