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技術講座 一般
―初心者のための尿沈渣検査のコツ 第3回―赤血球の見かた
著者: 角坂芳彦1 髙橋伯夫2
所属機関: 1関西医科大学病院中央検査部 2関西医科大学臨床検査医学講座
ページ範囲:P.409 - P.414
文献購入ページに移動尿検査は大部分の患者で痛みを伴わず行える検査であり,そのなかで尿沈渣鏡検は腎・尿路系疾患の基本的検査の一つとして確立している.Birchら(1979)は尿沈渣成分の赤血球形態をよく観察することにより,糸球体病変と非糸球体病変の鑑別が可能であると報告し,赤血球形態について多くの検討が行われてきた.現在では,“労働生産性の向上”を目的に,尿検査を含む検査の自動化が急速に進歩した.この自動化の副産物として,臨床検査技師が尿沈渣鏡検を行う機会が著しく減少したことは,熟練度を要する形態学にとっては好ましくない状況である.本稿では,復習の意味を兼ねて血尿の基本的事項や尿中赤血球の出現機序および形態について述べる.
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