icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻5号

2004年05月発行

検査データを考える

抗核抗体陽性例のデータの読みかた

著者: 高崎芳成1

所属機関: 1順天堂大学医学部膠原病内科

ページ範囲:P.445 - P.450

文献概要

 はじめに

 抗核抗体(antinuclear antibody,ANA)は,有核細胞の核成分に対する自己抗体の総称で,全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus,SLE)をはじめとする膠原病類縁疾患を有する患者で高率に検出される1,2).その対応抗原は,DNA(デオキシリボ核酸,deoxyribonucleic acid),RNA(リボ核酸,ribonucleic acid)などの核酸とヒストンおよび非ヒストン酸性核蛋白などの蛋白質に分類される.これらに対する抗体の中には特定の疾患や病像と相関するものも多く,日常診療の場で診断・治療の指標として重要な位置を占めている1,2).本稿ではこのANAのルーチン検査として最も広く用いられている蛍光抗体間接法(indirect fluorescence test,以下,IF)によるANAの検出と,その結果の考えかたについて解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら