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文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻5号

2004年05月発行

文献概要

失敗から学び磨く検査技術 病理標本作製法

固定時に生ずるアーティファクト 痛風結節の尿酸結晶

著者: 末吉徳芳1

所属機関: 1順天堂大学大学院医学研究科研究基盤センター細胞病理イメージング研究部門

ページ範囲:P.462 - P.465

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図1~3は痛風関節摘出物に尿酸塩を証明できず,無構造物が線維組織に囲まれ,組織球,リンパ球,異物型巨細胞を境界部に見るいわゆる異物肉芽腫の像で,無構造の中に何かしらの物質(おそらくは尿酸塩)が存在していたことを示唆する所見である.


考えられる原因

 ホルマリンで固定したため,結節中の尿酸塩は溶出してしまっている.尿酸は水に難溶ではあるが,やはり組織塊の大きさや固定液浸漬時間などによっては,ホルマリン水であっても溶出してしまい証明が難しくなってしまう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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