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文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻5号

2004年05月発行

文献概要

検査じょうほう室 生化学 おさえておきたい生化学の基礎知識

POCTの普及とイムノクロマトグラフィー

著者: 菊池春人1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部中央臨床検査部

ページ範囲:P.452 - P.454

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 はじめに―POCTの普及とイムノクロマトグラフィー

 最近POCT(point of care testing)の拡大がしばしば話題となる.その大きな要因として,今回取り上げるイムノクロマトグラフィー(以下,免疫クロマト法)によって簡便に測定できる項目が増えてきていることがあると思われる.イムノクロマト法を原理としている検査項目としては,インフルエンザ,RSウイルス(respiratory syncytial virus)などの微生物検査,HIV(human immunodeficiency virus,ヒト免疫不全ウイルス)抗体,HCV(hepatitis C virus,C型肝炎ウイルス)抗体など感染症抗体,心筋トロポニンT(troponin T,TnT),ミオグロビン(myoglobin,Mb),心臓由来脂肪酸結合蛋白質(heart-fatty acid binding protein,H-FABP)などの心筋マーカー,便潜血反応(ヒトヘモグロビン)など多岐にわたる.いずれも至急性が高く,病棟,診察室で結果が得られることが望ましい項目である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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