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文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻6号

2004年06月発行

文献概要

オピニオン

臨床医の求めている検査室―Clinical Laboratory for Clinicians

著者: 竹下明裕1

所属機関: 1浜松医科大学臨床検査医学

ページ範囲:P.507 - P.507

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 医療を取り巻く状況は大きく変化しつつあり,それに伴って検査室も顧客の声を反映した開かれたものにしていくことを迫られている.各分野の専門性は高くなり,医学進歩のスピードは加速化する一方である.コスト的にも各臓器の専門家をすべて施設内に配置するのは難しくなっている.医師個人として保有できる知識にも限界があり専門医の意見やマニュアルをよりどころに検査や治療オーダーをする機会が増加している.また一方で外注検査が多様化し過去にはでき得なかった複雑で高度な技術を要する検査が簡単にできるようになった.そのため個々の検査内容が平面的であり,重要性,検査の順番が理解しにくくなってきている.こうした中,検査に携わる人間として臨床医が検査室に何を求めているのかを理解することは重要である.

 臨床医が検査室に求める具体的な項目として迅速性,正確性,高感度,特異性,情報提供,信頼関係,オーダーの簡易性,要注意結果の把握などが挙げられる1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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