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Laboratory Practice 生理 超音波像の読みかた
膵臓 急性・慢性膵炎,嚢胞性腫瘍
著者: 唐澤英偉1 渡部まき2
所属機関: 1国際医療福祉大学附属熱海病院消化器内科 2国際医療福祉大学附属熱海病院研究検査部臨床検査室
ページ範囲:P.532 - P.537
文献購入ページに移動急性膵炎とは膵臓の急性炎症で,他の隣接する臓器や遠隔臓器にも影響を及ぼしうるものである.(中略)臨床的特徴:大多数の急性膵炎は突然発症し,上腹部痛を伴い,種々の腹部所見を伴う.急性膵炎は多くの場合,嘔吐,発熱,頻脈,白血球増加,血中または尿中の膵酵素の上昇を伴う.と定義されている(急性膵炎の診療ガイドライン).
超音波検査は,急性膵炎が疑われるすべての症例に対し,最初に行われるべき検査の一つである.超音波検査は膵腫大や膵周囲の炎症性変化を捉えることが可能である.しかし,膵炎の重症化に伴い麻痺した腸管のガスにより,膵が観察できないことも少なくない.この場合,膵周囲の変化,胸水や腹水の貯留,胆嚢や胆管の拡張などに注意する.
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