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Rhodococcus equi
著者: 麻生憲史1
所属機関: 1長崎大学熱帯医学研究所内科
ページ範囲:P.551 - P.553
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Rhodococcus equi(R. equi)は元来コリネバクテリウム属(Corynebacterium)に分類され家畜,特に子馬に呼吸器感染症を引き起こす原因菌として知られていた.1967年に初めてヒトへの感染が報告されて以来,日和見感染症の原因菌として認識されてきた1).その後1980年代のAIDS(acquired immunodeficiency syndrome,後天性免疫不全症候群)の流行により,ヒトにおいての呼吸器感染症の報告が増加しており,2003年にはわが国でもR. equiによる肺化膿症が確認された.
本稿ではR. equiの形態学,臨床像,薬剤耐性などとの関連を中心に本菌感染症の病態を述べる.
Rhodococcus equi(R. equi)は元来コリネバクテリウム属(Corynebacterium)に分類され家畜,特に子馬に呼吸器感染症を引き起こす原因菌として知られていた.1967年に初めてヒトへの感染が報告されて以来,日和見感染症の原因菌として認識されてきた1).その後1980年代のAIDS(acquired immunodeficiency syndrome,後天性免疫不全症候群)の流行により,ヒトにおいての呼吸器感染症の報告が増加しており,2003年にはわが国でもR. equiによる肺化膿症が確認された.
本稿ではR. equiの形態学,臨床像,薬剤耐性などとの関連を中心に本菌感染症の病態を述べる.
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