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失敗から学び磨く検査技術 病理標本作製法
脱灰に起因するアーティファクト
著者: 吉村忍1
所属機関: 1防衛医科大学校病院検査部病理
ページ範囲:P.522 - P.527
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図1では過脱灰が,図2では脱灰不良が考えられる.図2では脱灰不良の状態のままパラフィン包埋処理を行い,無理な薄切状態のまま強引に処理したため,骨梁は浮き上がり一部破壊された状態となり,残存カルシウムによるヘマトキシリン濃染が認められる.強引な薄切のため切片は厚くなり有核細胞は重なり合った状態で観察される.
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