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けんさ質問箱Q&A
臨床所見もなく高度に上昇しているクレアチンキナーゼ
著者: 安原努1 高木康2
所属機関: 1昭和大学医学部臨床病理学教室 2昭和大学医学部医学教育推進室
ページ範囲:P.545 - P.547
文献購入ページに移動クレアチンキナーゼとは
クレアチンキナーゼ(creatine kinase:CK,EC2.7.3.2)は,クレアチンとクレアチンリン酸との反応を触媒する酵素です.共役するADP(adenosin diphosphate,アヂノシン二リン酸)→ATP(adenosin triphosphate,アヂノシン三リン酸)により生ずるATPが高エネルギーリン酸であるため,多量のエネルギーを必要とする骨格筋,心筋,平滑筋や脳などに多量に存在しています.これら臓器・組織が傷害された場合には,存在するCKが血中に逸脱・遊出するため,血中CK活性の変動を測定することでこれら臓器・組織の傷害を知ることができるのです(表1).
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