icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻6号

2004年06月発行

文献概要

けんさ質問箱Q&A

ウインドウ期の長いHIV感染者とは

著者: 関口仁1

所属機関: 1慶應義塾大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.547 - P.549

文献購入ページに移動
本誌vol.31,no.11(1185~1192ページ)のHIV抗体精密測定とデータの読みかた(技術講座―関口論文)で抗体の出現まで数か月~数年を要した症例報告やHIV抗体が検出されなかったという報告もあるとありますが,これらの症例について教えてください.何に報告されていますか.どうしてHIV抗体が検出されないのでしょうか.また,HIV抗体検出にはどのように対応したらよいのでしょうか.(名古屋市 T. K.生)


 エイズ(acquired immunodeficiency syndrome,AIDS,後天性免疫不全症候群)の原因となるウイルスは,レトロウイルスの一種でヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus,HIV)です.HIVには1983年に発見されたHIV-1と,1986年に西アフリカのエイズ患者から発見された,それとは遺伝子配列の異なるHIV-2とがあります.わが国のHIV感染者はほとんどがHIV-1ですが,HIV-2による感染も確認されています.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?