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絵で見る免疫学 基礎編(55)
宿主とウイルスの攻防(3) 宿主の免疫機構による対ウイルス防衛
著者: 高木淳1 玉井一2
所属機関: 1アボットジャパン(株)器機診断薬事業部・営業学術 2栄光病院
ページ範囲:P.634 - P.635
文献購入ページに移動自然免疫機構による抗ウイルス作用
ウイルスを貪食するのは主に樹状細胞である.細菌は鞭毛,リポタイコ酸,M蛋白質,リポ多糖体,シアル酸,マンノースなど多くの共通構造を持っており,マクロファージはこれら物質に対するレセプターを持っているのでこれを介して貪食する(第32巻第3号参照).しかし,ウイルスにはこのような共通構造がないのでマクロファージはあまり貪食できない.樹状細胞は周囲に存在する細菌やウイルスを大量の液体とともに飲み込むマクロピノサイトーシスによって取り込んでいる.
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