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文献概要
学会印象記 第53回日本医学検査学会
多くの演題から多くを得られた
著者: 仲宗根勇1
所属機関: 1琉球大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.685 - P.685
文献購入ページに移動演題番号329「メタロβ-ラクタマーゼ産生緑膿菌の検出状況について」,演題番号330「当院におけるメタロβ-ラクタマーゼ産生菌の臨床的検討」,演題番号331「当院で検出されたメタロβ-ラクタマーゼ産生Klebsiella pneumoniae」は3題とも,分離検出された場合には患者治療および院内伝播が問題となる菌種であるが,報告施設によって分離頻度の大きな差が印象に残る報告であった.また演題330,331ではP seu-domonas aeruginosa以外の菌種においてもメタロβ-ラクタマーゼ産生菌が分離されている報告がなされており,われわれの病院ではP. aeruginosa以外の菌種についてはメタロβ-ラクタマーゼ産性確認試験は実施していなかったため大変参考になった.演題番号333「当院において分離された多剤耐性緑膿菌についての検討」では多剤耐性株の色素産性株と非産性株とではクローンが異なったとの報告であり,初代分離平板の観察が重要であることが再認識された.
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