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文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻7号

2004年07月発行

文献概要

けんさ質問箱Q&A

放射線大量被曝による放射線障害の所見とその検出法は

著者: 篠塚明1

所属機関: 1昭和大学医学部放射線科

ページ範囲:P.671 - P.676

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Q曝による放射線障害の所見とその検出法は

放射線の大量被曝により急性の放射線障害を生じたときの症状と検査所見を教えてください.また,軽微な放射線障害を検出できるスクリーニング検査があれば教えてください.(仙台市 H. S.生)

A篠塚 明 しのづか あきら*

 はじめに

 放射線大量被曝は原子炉事故などで発生することが多く,死亡例も多く報告されている.1986年に起こった旧ソヴィエト連邦のチェルノブイリ原発事故は有名であり,また1999年9月に発生した茨城県東海村の核燃料加工施設JCOでの臨界事故による従業員の大量被曝はまだ記憶に新しいところである.この事故ではわが国で初めて2名の死亡者が出ている.しかし,このような大事故でなくても放射線発生装置や密封RI線源の取り扱いミスなどによる局所の大量被曝事故はときどき発生している.

 放射線被曝は全身被曝と局所被曝,1回大量被曝と長期間持続被曝でその影響は大きく異なる.ここでは紙面の関係から,主に1回大量全身被曝による身体的障害所見と放射線障害の検出法とについて簡単に解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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