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文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻8号

2004年08月発行

文献概要

病気のはなし

副甲状腺機能亢進症

著者: 井上大輔1

所属機関: 1徳島大学大学院生体育情報内科学

ページ範囲:P.692 - P.696

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新しい知見

 原発性副甲状腺機能亢進症(primary hyperparathyroidism,1°HPT)は副甲状腺の腺腫などによる副甲状腺ホルモン(parathyroid hormone,PTH)分泌過剰に基づく症候群である.最近では血清カルシウム(Ca)値のスクリーニングにより軽症例,無症候例が増加している.このような例の手術適応は高Ca血症の程度,骨や腎の合併症などにより決定されるが,最近米国NIH(National Institutes of Health,国立衛生研究所)によるガイドラインが改定された.

 一方,手術不能例における骨粗鬆症の進行防止には,ビスホスホネート剤などが有効であるとの成績が報告されている.また,副甲状腺自体を標的とした,細胞外Ca濃度感知受容体のアゴニストがPTH分泌抑制薬として開発中であり,期待されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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