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文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻8号

2004年08月発行

文献概要

失敗から学び磨く検査技術 病理標本作製法

包埋操作・ブロック作製に起因するアーティファクト パラフィン槽での含気および中間剤気化による組織破壊

著者: 末吉徳芳1

所属機関: 1順天堂大学大学院医学研究科研究基盤センター細胞病理イメージング研究部門

ページ範囲:P.744 - P.746

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図1は肺胞壁が破壊融合して肺気腫様であるが,拡大した気腔の壁は肥厚しておらず組織反応もない.


考えられる原因

 (1)肺胞内の空気を脱気せずにそのまま脱水,パラフィン浸透,包埋するとパラフィン槽でパラフィンを溶融するための62~63°Cの温度で加温されてしまう結果となる.すると肺胞内の空気は膨張融合し,肺胞壁を圧排,断裂させてしまう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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