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文献詳細

雑誌文献

検査と技術32巻9号

2004年09月発行

文献概要

技術講座 生化学

酵素法による総カルシウムの測定

著者: 森下芳孝1

所属機関: 1三重大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.809 - P.813

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新しい知見

 日常検査法としてOCPC(o-cresolphthalein complexone,o-クレゾールフタレインコンプレクソン)法が最も多く採用され,次いで,MXB(methylxylenol blue,メチルキシレノールブルー)法,アミラーゼ反応を用いた酵素法が採用されている.しかし,これらの測定法間で測定値に系統だった解離が認められ,施設間差が発生している.Ca測定においては,既に正確さの測定体系が確立されており,日常法としては実用基準法にトレーサブル(traceable)な方法が採用されるべきである.

 近年の総Ca測定における酵素法として,アミラーゼ反応を用いた酵素法はヒトの唾液由来アミラーゼや高感度な基質であるGalG2-CNPを用いるなどして安定な液状試薬に改良されている.また,ホスフォリパーゼDを用いた新しい総Ca測定法も報告されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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