文献詳細
失敗から学び磨く検査技術 病理標本作製法
細胞診のアーティファクト―検体採取,塗抹,固定に起因するアーティファクト―食物残渣の混入
著者: 古谷津純一1
所属機関: 1順天堂大学浦安病院検査科病理
ページ範囲:P.854 - P.856
文献概要
考えられる原因
喀痰採取時に混入した食物残渣と考えられる.食物残渣は広義の混入物で,植物性と動物性とがあるが,鏡検時に問題となるのは,植物由来の細胞(図3,4)と思われ,特に初学者には,腫瘍細胞との鑑別が困難な場合があるので注意が必要である.
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